絵本作家のあいはらひろゆきさんと絵本ナビが主催する「みんなでつくる!森のえほんプロジェクト」から誕生した『ふしぎな森のものがたり』。
「もう一回読んで!」と子どもが夢中になる楽しいお話、この絵本の奥に広がる壮大なストーリーについてご紹介します。
みんなの力で森をつくる、新しい絵本
ある山に、たった1本だけ生えているふしぎな木。
そこに、いろんな動物や人がやってきます。
色とりどりの動物たち、個性豊かな登場人物たちが木を植えると、ポンッ!とふしぎな実がなる…という楽しいストーリーの絵本「ふしぎな森のものがたり」。
「うーん うーんの」「ポンッ!」という楽しいオノマトペの繰り返しと、次々と実っていくユニークな“実”にわくわくする、とても楽しくてカラフルで、前向きな気持ちになれる絵本です。
実はこちら、参加型絵本制作企画「みんなでつくる!森のえほんプロジェクト」から生まれた一冊。絵本を買うことで森に木を植えることができるという、参加型のSDGs絵本として話題を集めています。
みんなで出し合ったアイデアが絵本に!
「みんなでつくる!森のえほんプロジェクト」は、日本最大級の絵本サイト「絵本ナビ」と、絵本作家・あいはらひろゆきさん、画家・ちゅうがんじたかむさんがコラボしたプロジェクト。
あいはらひろゆきさんは『くまのがっこう』などでも知られる人気絵本作家で、このプロジェクトは彼の発案がきっかけでスタートしました。
“みんなでつくる”をキーワードに、「不思議な木の実のアイデア」をサイトで募集し、実際に集まった膨大なアイデアの中から10のエピソードを採用し、物語の中に盛り込んでいます。
絵本をつくる過程でもユーザーからの意見を集め、最終的にストーリーや絵にその声を取り入れながら制作。たくさんの人の声と想いが、ぎゅっと詰まった一冊が完成しました。
25冊買うと1本、木が増えます
この絵本を買うと、売上の一部が植林活動に活⽤されます。
絵本25.6冊で、1本の木が植えられるという計算になります。
木を植えてくれるのは、音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「more trees」。
「more treesの森」がある国内16地域で、植林などの森林保全活動に活用されるという仕組みです。この活動は、日本SDGs協会も推薦しています。
応援企業として大和屋も参加しています
実は今回、大和屋も応援企業として参加しています。
私たちは、⼦ども向け⽊製家具を作っているメーカーとして、これまでも森林環境に配慮した商品を心がけてきました。
こうして植林活動と絵本に関わるプロジェクトに参加することで、⼦どもたちに絵本の楽しさを感じてもらうとともに、森の⼤切さ、SDGs多様性を認め合うことのすばらしさについて考えるきっかけになれば…と思い、この活動を応援しています。
プロジェクト応援として大和屋で購入した1000冊のうち、300冊を安城市に寄贈しました。絵本は、市内の公私⽴の保育園・幼稚園や認定こども園、サルビア学園、やまびこルーム、⼦育て⽀援センター、図書情報館などで利用していただく予定です。
yamatoya blog でも寄贈式の様子をご紹介しています。
絵本1000冊ということは、森に植えられる木に換算すると39本分。
39本の木と、たくさんの子どもたちの笑顔あふれる時間をプレゼントできたのであれば、とても嬉しいです。
絵本を楽しむことでSDGs活動に参加
世の中では「SDGs」という言葉をよく聞くようになりましたが、具体的にどんな行動がSDGsにつながるのか、なかなかつかめないのが現実だと思います。
このプロジェクトは、「絵本を買うこと」「我が子と一緒に絵本を楽しむこと」が、森を守ることにダイレクトにつながる仕組みをつくってくれました。
これからの未来を担う子どもたちと一緒に、まずはできることから一歩ずつ、歩んでいくそのきっかけになる一冊だと思います。
みんなでつくった絵本を、みんなで読んで、みんなが暮らすための地球を守る。
子どもとの楽しい絵本の時間、ぜひこの『ふしぎな森のものがたり』も仲間に入れてもらえたら、とても嬉しいです。