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ベビーチェアとキッズチェアの違いって?

2022.07.20

yamatoyaのチェアのひとつ、「キトコ キッズダイニングチェア」。

この「キトコ」は”3才からのダイニングチェア”というコンセプトで作られたものですが、そもそもベビーチェアと何がどう違うのでしょうか。商品開発時のお話を交えて、ご紹介します。

ベビーチェアとキッズチェアの違い

yamatoyaでは「すくすくチェア」をはじめ、「マテルナ」や「アッフルチェア」など多くのベビーチェアを製造・販売していますが、「キトコ キッズダイニングチェア」はそれらのベビーチェアとは対象年齢も見た目もちょっと違います。

yamatoyaのベビーチェアは、赤ちゃんがお座りできるようになった(腰が据わった)7か月頃から使うことができますが、「キトコ」は3才から。この対象年齢の違いは、赤ちゃんがチェアから落ちてしまわないようにベルトやガードのような身体保持機構がついているかどうか?の違いです。

参考商品:アッフルチェア/ハーブグリーン

ベビーチェアの基準(乳幼児ハイチェアのSG基準)の中に「36か月までは身体保持機構を装備して使用すること」というものがあります。つまり、3才まではガードやベルトをつけてベビーチェアを使いましょう、という決まりがあるんですね。

「キトコ」には、ガードやベルトがついていません。ガードやベルトがなくても安全に一人でしっかりと座ることができるようになった子ども向けのチェア、いわゆる「キッズチェア」という立ち位置で誕生しました。

「すくすくチェア」や「アッフルチェア」などは成長に合わせて、ガードやベルトが取り外せるので、最初は「ベビーチェア」だった椅子も、形をかえて「キッズチェア」になっていく、ということになりますね。

参考商品:すくすくチェアプラス/ナチュラル ガードとテーブルあり・なし比較

なぜ「3才からのダイニングチェア」が作られた?

yamatoyaの主なベビーチェアは、形を変えていくことでキッズチェアとして使い続けることができるので、3才からでも5才からでも使い始めることができます。実際に、その頃にご購入いただく方も多いです。ではなぜ、わざわざ「3才からのダイニングチェア」が作られたのでしょうか。

「キトコ」のはじまりは、ベビーチェアをお使いのお客さまの声でした。

「今使っているベビーチェアを、下の子におさがりで使わせたいのですが、上の子はまだ大人の椅子だと落ち着きがなくうまく座れなくて。でももう『ベビーチェア』である必要はないんですよね」

上の子はもうガードやベルトは必要ないため、それらがついている商品はいらない、ということでした。

そのほかにも、もともと対象年齢が3才までのテーブルチェアやハイローラックなどを使っていた方や、子どもが3才になる頃に引っ越す関係で、そのタイミングで家具を買い替えたい方などのご要望もお聞きしました。

子どもの成長過程において、3才頃というのは、できるようになることが増え、行動や暮らし、使うアイテムの変わり目としてひとつのポイントなのかもしれません。

”子どもが座れるダイニングチェア”でありたい

開発チームが「3才から使える子ども用の椅子を作ろう!」と動き始めたとき、もうひとつ意見が挙がりました。

「ダイニングにベビーチェアを置いたとき、見た目からして『ベビーチェア』なんだよね。ダイニングセットの中で1脚だけ浮いているような…。もっとダイニングセットに馴染む子ども椅子って、ないのかな?」

ベビーチェアは、身体保持機構が備わっている“赤ちゃんのための椅子”。ガードやベルトを外してキッズチェアにしても、独特のベビーチェアっぽさを感じる、という意見でした。

せっかく3才から使える子ども用の椅子を作るのであれば、そのあと大人までずっと使えて、ダイニングセットとも馴染む「ダイニングチェア」を作ろう、見た目も「キッズチェア」ではなく「子どもも座れるダイニングチェア」にしよう、とデザインコンセプトが固まりました。

yamatoyaが作る3才からの椅子

子ども家具専門メーカーとして数々のベビーチェアを作ってきたyamatoyaが作るからには、子どものことをしっかり考えた椅子を作りたい。そう考え、試行錯誤を繰り返しました。

いい姿勢で座れるように、対象年齢の身長による座板と足置き板の差尺の検証はもちろん、座板の奥行きも調整できたほうがより姿勢が保てるため、奥行きの調整もできる仕様に。

また、子どもが横を向いたりせず、真っすぐ前を向いて座れるように肘かけもつけました。

座板は座り心地がよく、汚れもふきとりやすいシート仕様にしました。

市販されている一般的なダイニングセットに馴染む木材の選定や色合い、デザインにもこだわった結果、現在の「キトコ キッズダイニングチェア」ができあがりました。

実際に、ある家具屋さんで「キトコ」が展示されていたのを初めて見たとき、どれが子ども用の椅子?とわからなくなるくらい、一脚のダイニングチェアとしてダイニングセットに馴染んでいたことを、とても嬉しく思っています。

3才から買うなら「キトコ」にすべき?

ベビーチェアの買い替えどきや、3才頃に子ども用の椅子が欲しくなったとき、「キトコ」にしたほうがいいの?と聞かれることも多いですが、一概にそうとも言えません。

「すくすくチェア」など、成長に合わせて長く使えるベビーチェアは愛着もわき、下の子におさがりで使うよりも、自分の椅子としてずっと使い続けることもおすすめです(その場合は下の子用にベビーチェアをご用意くださいね)。また、大きな足置き板は、ベビーチェアの魅力のひとつでもあります。
まだ下の子が小さい場合、きょうだいでおそろいにするには、やはりベビーチェアをキッズチェアに組み換えた状態でお使いいただくほうがいいでしょう。

参考商品:すくすくチェアスリムプラス/ライトブラウン、すくすくチェアプラス/ナチュラル

「キトコ キッズダイニングチェア」はひとつの選択肢。こだわりのつまったキッズチェアですが、お部屋のインテリア、未来の家族構成、こだわりポイントはきっと家庭ごとに異なると思います。

yamatoyaは、さまざまなご家庭の「子どものいる暮らし」に、たくさんの選択肢をつくることで、それぞれのご家庭にあったものを提案していきたいと考えています。

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