出産は十人十色。
赤ちゃんとの対面は楽しみですが、不安や心配も多いものですよね。
このシリーズでは、みんなの「初産」の体験談を赤裸々に紹介しています。今回は、コロナ禍で妊娠・出産を乗り切ったママやパパのお話です。たくさんのママからお聞きした出産エピソードの中から、一部をご紹介します。
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コロナ禍、立ち合いなしでの出産でした。
助産師さんがずっとついていてくれるわけにもいかず、陣痛室でひとりぼっち….。
盛りだくさんに用意した陣痛バッグも、一人では手を出す余裕もなく、全く使いませんでした。
痛さもですけど、何よりも寂しさで心折れそうだったので、もし次の出産があったら絶対に旦那に立ち会ってもらうと決めました!
(第一子出産時:28才)
コロナ禍で立ち会い不可、はじめての妊娠出産で不安いっぱいだったけど、赤ちゃんのために…と思い、頑張りました。
陣痛の痛みがピークで「死ぬー!!!」と叫んでいる自分がいて、人間は本当に死にそうなときは自然と叫んでしまうのだ…と恥ずかしくなりました。
ちなみに「絶対これがピークだ…」と思っていた時に、まだ子宮口6cmだと聞かされた時は本当に「終わった…」と思いました(笑)。
分娩台に上がり、「もう生まれるよ?」「頭見えてるよ?」と言われてから、結局2時間もかかったので、「もう生まれるよ?」は今後信じないと心に誓いました。
それでも、生まれた我が子の顔を見て泣き声を聞くと不思議と痛みは消えて、ただただ愛おしくしあわせな時間に変わりました。
出産って本当にすごい!
(第一子出産時:28才)
いよいよおしるしが来て、ドキドキ…!
でも、旦那さんが前日にコロナワクチンを打っていて、39度の熱で「今から帰る」という連絡…(笑)。安心なのか不安なのか、複雑でした。
陣痛もなく、翌朝7時。お腹がキリキリ痛く、間隔を測ったらもう10分を切っていてびっくり!隣には高熱でダウンしている旦那(笑)。
とりあえず2人で朝ご飯を食べ、ゴロゴロしてました。
お昼になっても、まだ耐えられる痛み。
旦那さんはというと、解熱剤が効いて熱が下がりはじめたところでした。私も安心したのか急に痛みが強くなってきて、15時前に間隔をみたら、2〜5分!
5分切ったら来てくださいと言われていたので、急いで連絡して病院に向かいました。
SNSなどで出産レポなどをたくさん見ていて、病院に着いたら子宮口がひらかずバルーン入れたりとか、時間かかるんだろうなあ…と思っていたら、助産師さんに「もう子宮口全開じゃん!よくがんばったね!」といわれ、ポカン。
「もう1時間もしないで産まれるよ!」と言われました(笑)。
旦那さんも熱が下がり、無事立ち合いしてもらえて出産できました。
コロナで妊婦生活も不安が多かったし、マスクでの出産もとても大変でしたが、それもある意味今の時期だからできたこと(笑)。
ワクチンの副反応による発熱で会社を休んでいたから立ち合えたというのも、ある意味奇跡だと思いました(笑)。
スピード出産だったので旦那さんがお仕事だったら、絶対間に合ってなかったと思います。
子供は生まれたい時に出てくると聞いたことがありますが、本当にそうなのかもしれませんね。
(第一子出産時:25才)
コロナ禍で、初めての出産。
夫は出産の立ち会いが許可されたものの、短時間だけ。入院中は一度も会えませんでした。
産後の身体で慣れない育児、誰にも会えない環境…。
我が子はとっても可愛いけれど、知らないうちに涙が出てしまうほど、精神的にはかなりきていました。
そんなとき、直接会うことはできないため、受付を通して夫から荷物が届きました。
中身を見てみると、着替えなどと一緒に、写真立てが入っていました。
娘が生まれてすぐに撮った写真を現像して写真立てに入れてくれたのです。そこには生まれた日時や体重、身長と一緒に、夫からのメッセージが書かれていました。
「出産おつかれさま。10ヶ月間大変だったけど、お腹の中で大切に育ててくれてありがとう。これからは2人で力を合わせて大切に育てていこうね」
嬉し涙がとまりませんでした。
夫と結婚して、パパとママになることができて本当に幸せだと思いました。
今では娘も6ヶ月。夫は授乳以外の育児をすべてこなすことができます。
あの日のメッセージ通り「2人で力を合わせて」大切に娘を育てています。
(第一子出産時:26才)
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コロナ禍での出産は、産院によっても対応が異なるうえ、状況によってどんどん変わっていきますね。
感染の心配もあるなか、ひとりでの孤独な出産や入院を乗り越え、無事に生まれて本当によかったです。
これまでの体験談はこちら
みんなの初産体験談vol.01「いきなりくる!? 破水の話」
みんなの初産体験談vol.02「陣痛中の食事、どうしてた?」
みんなの初産体験談vol.03「妊娠&出産での急なトラブル」