yamatoyaの看板商品「すくすくチェア」が累計販売台数100万台を達成しました。
「yamatoyaと言えばすくすくチェア!」と言ってくださる方も多いほど、この四半世紀にわたってたくさんの人に愛されてきたベビーチェア。100万台突破を記念して、前回のvol.01に続いてすくすくチェア100万台を記念した記事の第二弾です。
今回は、すくすくチェアの生い立ちから現在までの長い歴史を、株式会社 大和屋の代表取締役、太田 啓一さんにお聞きしました。
記事の最後には、すくすくチェアのユーザーさんにご参加いただける嬉しいキャンペーンのお知らせもあります!
《お話を聞いた人》
株式会社 大和屋 代表取締役 太田 啓一さん
2000年に販売を開始した「すくすくチェア」
ー大和屋の「すくすくチェア」が生まれた歴史について、ぜひ教えてください。
すくすくチェアは、「大和屋の運命を変えた商品」と言ってもいいと思います。
弊社は、1947年から1949年頃、いわゆる「第一次ベビーブーム」で、ベビー家具の市場が急速に伸びていることを目の当たりにした先代社長が、1958年にベビー家具製造に着手しました。その後、第二次ベビーブーム(1971〜1974年)の波にも乗り、飛躍的な成長を遂げます。
その頃の主力商品は、箱物家具。いわゆる赤ちゃん用のタンス、「ベビーダンス」です。全盛期には、国内市場のシェアNo.1を誇っていました。
ー箱物家具から、どのようにベビーチェアへと移行したのでしょうか。
第一次・第二次ベビーブームのあとは、出生率の下降はすでに始まっていました。さらに、住居形態の変化で、“脱・タンス”傾向が顕著となっていきました。赤ちゃん用のタンスが主力だった弊社は、少しずつ下降線に入っていったのです。
ベビー以外の箱物家具の商品開発にも着手したり、ベビーダンスに代わる主力製品を模索していましたがなかなか定着せず、1995年には、当時たんすを主に製造していた自社工場を手放すことになってしまいます。
でもその後、現在につながる「すくすくチェア」のきっかけとなる商品と出会い、大きな転機を迎えます。
ー経営方針を模索していた頃、すくすくチェアと運命の出会いがあったのですね。
はい。九州で行われていた展示会で、現在の「すくすくチェア」の元となるチェアを目にしました。当時日本ではまだ決して主流とは言えなかった「成長に合わせて高さを調整でき、大人になってもずっと使える」チェアに成長のポテンシャルを感じました。
2000年から試験的な導入を開始し、その後すぐにインドネシアの製造工場を訪問しました。「すくすくチェア」がつくられている現場に出向き、誠実にものづくりに打ち込むたくさんの人たちの姿勢を目の当たりにし、パートナーシップを組むことになりました。
会社がすくすく育つ、きっかけの商品に
ー社長にとって、「すくすくチェア」はどんな存在ですか。
すくすくチェアの「すくすく」とは、「健全に育つ」の意味。
子どもたちの成長をあらわす言葉ですが、私にとっては、この会社も「健全にすくすく」育っていくための、原動力になった商品だと感じています。
先代の時代の経営感覚から考えると、単価の高いベビーダンスと比べると、当時のベビーチェアやベビーベッドは「単価の低いベビー家具」という位置付けでした。箱物家具をずっと扱ってきた弊社の社員らも、あくまでメインはベビーダンスで、チェアやベッドはサブ商品、というイメージをもつ者も多かったと思います。
また、当時の家具業界のステータスとして、箱物家具(=たんす)をつくる企業のプレステージはとても高く、それまでの会社を大きくしてきた主力製品としてのベビーダンスは、簡単に手放せるものではありませんでした。
でも、会社のプライドや単価の高さに溺れて、時代にマッチしなくなったベビーダンスをつくり続けていても、未来はありません。実際、チェアやベッドを主軸にした経営方針へ転換するのは、物理的にも精神的にも容易いことではありませんでしたが、ベビーブームの終焉や、生活スタイルの変化をしっかりと掴み取り、未来を見据えた舵取りだったと、今は思っています。
実際、ベビーチェアの販売拡大によって売上低下の底を打ち、V字回復へのアクションが始まったのは事実です。現在の弊社はベビーチェアが主軸で、なんの違和感もありません。
人は変化を嫌うもの。でも一度決心をして変化をすれば、そこに慣れるスピードも速く、そこにはさまざまなチャンスが転がっています。会社の再生はもちろん、私の人生に活路を与えてくれた「すくすくチェア」には、感謝しかありません。
100万人、それ以上の子どもたちの笑顔を
ー波瀾万丈の販売スタートから、長い年月を経て今年100万台を突破しました。今のお気持ちは?
2000年にはじめて「すくすくチェア」を販売した初月の販売は、僅か19本でした。まさか二十数年で100万台を達成するとは、感慨深いです。
100万人、それ以上のたくさんの子どもたちが、すくすくチェアに座っている笑顔を思うと、とても嬉しい気持ちになります。
最初のモデルからこれまで、8回ものモデルチェンジを繰り返してきた、弊社自慢の看板商品です。モデルチェンジをするたびに、その時代のお客様の声を商品開発に反映させながら、求められるベビーチェアを模索してきました。
また、製造を担当してくれているインドネシア工場の品質レベルを、日本の製造業と同レベルの水準にするため、信頼関係を築きながら、地道な努力を続けてきました。
「良い」と感じたものを信じ、コツコツと努力を積み重ねることで、叶う夢はあるということに気づかせてくれた商品です。
ー「すくすくチェア」の、今後の展望についてお聞かせください。
「すくすくチェア」は日本国内だけでなく、アジアの複数の国でも高い評価をいただいています。将来的には、未進出国への進出も視野に入れながら、「世界のSukusuku」にしていきたいと夢は拡がります。
年々、国内外で存在感が大きくなってきた「すくすくチェア」ですが、その地位に安住することなく、この名前の通り、たくさんの親子さんと共に、これからも“すくすく”成長していけるベビーチェアであり続けたいですね。
これからもずっと、「すくすくチェアのyamatoya」として、これからもさらに変革を重ねていきたいと思っています。
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ライター 後藤麻衣子