出産は十人十色。
赤ちゃんとの対面は楽しみですが、不安や心配も多いものですよね。
このシリーズでは、みんなの「初産」の体験談を赤裸々に紹介しています。今回は、急遽、帝王切開でのお産になったママからの貴重なエピソード。たくさんのママからお聞きした出産エピソードの中から、一部をご紹介します。
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妊娠初期から「赤ちゃんが小さい」と指摘されていて、25週でついに管理入院に。
毎日NST*とエコーをして様子を見て、少しずつ大きくなっていましたが、28週最終日の夜、急に心拍が低下。先生から「赤ちゃんが苦しそうだから今から出してあげよう」と言われ、緊急帝王切開になりました。
病室で準備していると、今度は下から水が出る感じがあり触ってみると出血…。
「常位胎盤早期剥離」とのことで、超緊急帝王切開に急遽切り替え。あれよあれよとオペ室まで運ばれて全身麻酔、気がついたら誕生していた650gの我が子。
対面できたのは翌日のお昼過ぎで、自分が本当に産んだのか実感がなかったのですが、身体全部で呼吸して頑張っている姿が、「生きたい!」と訴えかけてくるようでした。
その後、NICUとGCUに3ヶ月半お世話になり無事に退院、今は1歳を迎え、歩き始めて目が離せない幸せな毎日です。
(第一子出産時:37才)
*NST=ノンストレステスト。分娩監視装置という機械で、おなかの張りと赤ちゃんの心拍をグラフ化して、赤ちゃんが元気かどうかを見る方法
臨月に入ったころ、コロナの感染者急増を受けて産院から「立ち合い不可」を言い渡され、落ち込んでいました。
出産予定日2日前の夜、尿漏れかな?と気になって念のため産院に連絡したら「すぐ来てください」と。前日の健診で「まだ産まれない」と言われていたので、また帰ってくるかもね〜なんて夫と話しながら産院に向かいました。
検査の結果、高位破水であることが分かり、急遽入院。陣痛もなかったので動揺しました。翌々日(出産予定日)から促進剤も入れて陣痛が来るのを待つも、その日は生まれず。
翌日も朝から促進剤、でもまだ生まれない…。陣痛の間にうとうとしていたら、緊迫した助産師さんの声で起こされました。「心拍が下がっているので緊急帝王切開です!」と言われてパニックになりながら手術室へ。
帝王切開なので夫も立ち会うことができ、無事に産まれて、今ではすくすく成長しています。夫も「結果として立ち会えてよかった」と今では言っています。
(第一子出産時:32才)
骨盤のレントゲンを取った先生から「自然分娩か帝王切開か五分五分」と言われ、38週のタイミングで早めに入院しました。
夕飯を食べ、20時くらいにバルーンをいれ、子宮口は5cm。
朝は帝王切開も視野に入れて飲食禁止で、陣痛促進剤、人工破水、8時くらい子宮口は8〜9cmになりました。
9時には1分おきの陣痛になるも、子宮口が5cmにもどってしまいました。
陣痛は、促進剤も効いていて1分おきのままでかなり痛いのに、なかなか子宮口が広がらず…。
先生から「このままだと赤ちゃんが水頭症みたいになったりするから」と、帝王切開に切り替えるか聞かれ、帝王切開に切り替えることに。
縦に切るか、横に切るか、と先生に聞かれて、多く産めるほうを聞くと縦は3〜4人で、横は2〜3人くらい、と言われたので縦を選びました。
手術室に入り、下半身麻酔。麻酔が効いて気持ち悪くなり一度吐き、寒くて震えがとまらなかったです。
破水はしていたため、赤ちゃんはすぐに出てきて、大きな声で泣いてくれました。
緊急帝王切開で壮絶でしたが、とても幸せな出産でした。そんな娘ももう3歳で元気よく遊びまわってます。
(第一子出産時:21才)
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予想もしない展開で、思いがけず緊急帝王切開に。
ママはもちろん、パパや周囲のご家族もとても心配だったと思います。
とても貴重な経験を聞かせていただき、ありがとうございました。
これまでの体験談はこちら
みんなの初産体験談vol.01「いきなりくる!? 破水の話」
みんなの初産体験談vol.02「陣痛中の食事、どうしてた?」