#みんなの体験談

わたしの保活《前編》園見学で見るべきポイントは?

2024.05.15

今回のテーマは「保活」。

東海地方のなかでも激戦区といわれる地域で保活に取り組んだ仲井 茜さんにインタビューして、自身の保活について、振り返ってもらいました。

今回は仲井さんの友人で、保育士の黒柳若葉さんにも参加していただき、対談スタイルで園見学のポイントや保活にあたって大切にしたいことについてもお聞きしていきます。

 

《お話を聞いたひと》
仲井 茜さん

愛知県出身。保活激戦区といわれる地域で、夫と2020年生まれの娘と3人で暮らす。3才まで自宅保育、2024年4月入園のために前年夏に保活をスタート。

《お話を聞いたひと》
保育士 黒柳 若葉さん

茜さんの友人で、保育士。2017年・20年・21年生まれの、2才差3きょうだいの母。ベビーマッサージインストラクター、キッズマッサージインストラクター、育児セラピスト。

 

「もしかしてうちの地域、保活激戦区?」

 

ー仲井さんは、どのタイミングで保活をはじめましたか。

 

仲井さん 我が家は、娘が3才(年少児)になる4月のタイミングで入園したいと思い、秋の募集開始に向けて、7〜8月くらいに「そろそろ動き出さないとなあ」とぼんやり考え始めました。

今住んでいる市に、私も子どものころからずっと住んでるので、正直「激戦区」ってイメージがあまりなくて…。

母が保育園で勤務していた時期もあり、市の情報をよく教えてくれたので、母経由で「うちの市は激戦区らしい」という情報が入ってきたのがその頃でした。

「正社員・フルタイムで就労証明を出しても、なかなか決まらないらしい」とか「育休を延ばしている人が多いみたい」とか、そういう話を聞いて、びっくりして。

保育園や幼稚園に通っている子を持つ友人にも聞いてみたら「今は結構厳しいよ」と教えてもらって、「もしかして、かなり激戦区なのでは?」と気づいたのがちょっと遅かったので、最初はかなり焦りました。

 

ー情報収集や園の見学など、どのように保活をスタートしたんですか?

 

仲井さん 「早速保活スタートしなきゃ!」と焦りながらも、最初は右も左もわからなくて。

そもそも、何から始めたらいいかわからなかったので、それも焦りに繋がっていたんだと思います。

私の場合は母や、既に入園経験のある子を持つ友人、あとは若葉ちゃんみたいに保育士の友人も数人いたので、いろんな人に聞きながら、地元の園の情報収集をしていきました。

 

いくつか園をピックアップして、大元の法人を見たりして比較しました。

娘は早産だったこともあり、何かあったときでも病院を併設している医療法人だと安心かも…というイメージがあり、そこも候補に入れました。

 

これについては、人それぞれ大切にしたいポイントがあると思うので、何が正解というわけではないと思いますが、私たちの場合は夫婦で大事にしたいポイントを考えて、候補を決めていった感じです。

 

園見学でぜひ見ておきたいポイント

 

ー園見学・園開放には何園くらい行きましたか?

 

仲井さん 4園ほど行きました。

園ごとに違いますが、だいたい月1回くらいのペースで園庭開放や園内見学を実施しているところが多かったので、とにかく行けるだけ行ってみようと思っていくつか申し込み、参加しました。

 

黒柳さん どんなに評判のいい園でも、やはり行ってみないとわからないので、園見学は必須だと思います。

茜ちゃんみたいに、園庭や園内を開放している日に行って、実際にお子さんと一緒にその園での生活や活動を体感してみるのをおすすめします。

 

園庭の広さ、遊具、お部屋にあるおもちゃ、部屋の雰囲気といった、園の様子を見ることも大事ですが、それ以上に園児たちが遊ぶ姿や、園児と先生がどんな関わりをしているかなども注目して見てほしいです。

 

開放日などで数時間滞在すると、先生方の雰囲気も見ることができると思います。

先生同士が和気あいあいとしている園は、きっといいイメージが持てますし、いくつか行くと、園ごとのカラーが見えてくると思います。

いくつか見比べて、親子ともに「入園生活の想像ができる」と感じるところを選ぶといいかなと思います。

 

仲井さん 私は保活を始めるのが遅めだったので、見学に行ける園の数は限られていたのですが、それでもやっぱり、実際に見学しないとわからないことがたくさんあったので、見学はとても大事だなと思いました。

 

ー希望の園は、どのように絞ったんでしょうか。

 

仲井さん 規模の大きな園と小さな園では、それぞれ特長は異なりますが、優劣があるわけではなく、それぞれにメリットとデメリットがあり、自分たちが考える保活の「軸」に合わせて選び取っていく必要があると思います。

 

私たちの場合は、できれば園長先生が全員を把握してくれているくらいの距離感、アットホームな雰囲気の園がいいなと思っていたので、それがひとつのきっかけになりました。

 

黒柳さん 「園長先生が保育に関わっているか・関わっていないか」というのは、かなり大きな違いだったりします。

園長先生が個々のクラスに入ってきてくれている、つまり園児一人ひとりを見てくれていることが日常だと、その園はリアルな子どもたちに寄り沿った活動が取り入れられているケースもやはり多いと思います。それもひとつ、園のカラーだと思います。

 

小さな園だと、保育士同士が密に関わっていたり、先生が園児全員の名前を覚えてくれていたりと、先生と園児の距離が近いです。

あとは縦割り保育を取り入れている園もあって、下の子のチャレンジ精神が掻き立てられたり、年齢の違う子との交流ができたりと、そういった保育を望むご家庭にとっては、選ぶポイントになると思います。

 

大きな園は、保育室がとにかく広いので、子どもたちがのびのび活動できるというのが大きなメリットだと思います。

あとは、おもちゃの種類も数も多いですし、いろいろなお部屋や施設が揃っているので、遊びの幅が広がるというのもあります。保育室の広さを利用して、壁面がすごく充実しているのもポイントですね。

 

でも本当に、小さな園も、大きな園も、本当にそれぞれ良さがあると思うので、茜ちゃんが言ってくれたように、「自分たちがどうしたいか」をしっかり持って決めるのが本当に大事だと思います。

幼稚園が催す行事に参加した時の様子

 

ー黒柳さん、園見学の際に「ココも見ておくといいよ!」というところがあれば、ぜひ教えていただけますか。

 

黒柳さん そうですね。園の環境や保育室の様子、行事の多さや持ち物についてなど、見るべきポイントは本当にたくさんあるんですが、私からはせっかくなので、「かなり細かいポイントだけどぜひ見てほしいところ」をひとつ。

保育室の壁に飾ってある、子どもたちの作品を見てみると、面白いと思います。

 

仲井さん 子どもたちの作品?

 

黒柳さん そうそう。

たとえば、子どもたちが描いた絵が飾ってあるとして、画一的な同じような構図の絵が並んでいるクラスもあれば、一人ひとり全然違う、自由な絵が飾ってあるクラスもあると思います。

年齢によっては制作の時間に高度なことに挑戦していたり、描く絵のテーマがあったりと、その時々で描こうとしているものは違うとは思うのですが、たとえば子どもの気持ちややりたいことを尊重している園は、自由な作風が多かったりします。

どちらが優れているとかではないですが、せっかく園に見学へ行くのなら、そういうところも見ると、園を選ぶポイントのひとつになるかもしれません。

 

***

 

激戦区で保活に励む仲井さんのリアルな体験談に加えて、保育士さんの視点からのいろいろなポイントについて教えていただきました。

後半では、園選びの決め手や、入園までにできることなどについてお聞きします。

 

 

ライター 後藤麻衣子

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仲井 茜

愛知県出身。保活激戦区といわれる地域で、夫と2020年生まれの娘と3人で暮らす。3才まで自宅保育、2024年4月入園のために前年夏に保活をスタート。

Profile

ベビーマッサージ講師

黒柳 若葉

保育士。2017年・20年・21年生まれの、2才差3きょうだいの母。ベビーマッサージインストラクター、キッズマッサージインストラクター、育児セラピスト。

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わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

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