2023年7月生まれの双子ちゃんを育てる、パパ目線の子育て日記シリーズ。
大和屋の通販担当スタッフ「やまちゃん」が、奥様の妊娠期から出産、半年間の育休で感じたことを綴っています。
長い長い妊娠生活を経て、いよいよ出産の日。パパ目線で、リアルな気持ちを綴っています。
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私たちがお世話になっていた病院では、「双子出産の場合は帝王切開」と決まっていました。
そのため、出産日も予めわかっていて、当日入院してからは、分娩まで病室で過ごしました。
「夫婦二人きりなのは、もうこれで最後になるんだね」
「これからは4人だよ!2倍!にぎやかになるね」
そんな話をしていたら、看護師さんから「そろそろお願いしまーす」と声がかかりました。
分娩室に向かう妻に、私は「お願いします」と声をかけました。
その後、妻の帰りを待つ病室では、スマートフォンを見る気にもなれず、ただただ無事を祈るばかりでした。
「おめでとうございますー!生まれましたよー!」
看護師さんが元気な声が聞こえて、妻と子どもが無事だったことがわかって安心しました。そしてこの瞬間、自分の胸の高鳴りが聞こえました。
いよいよ我が子との初対面。
なんとなく襟を正しながら、看護師さんについて行きました。
そこには10人くらいのお医者さん?研修医の方々?に囲まれた、2つの保育器。
人の多さに驚いたのと、その保育器の中の小さな身体と声なき様子に、どうしたらいいのか戸惑ってしまいました(笑)。
あまり時間もないとのことなので、急いでスマホで写真と動画を撮ったら「それでは一旦NICUに入りますので」と。
初対面は、2~3分の挨拶でした。
この時の動画を見返したら「はじめましてーありがとうございますーよろしくお願いしますねー(棒読み)」と話しかけていました。
まさか、動揺して我が子に対して人見知りを発動していたとは(笑)。
自分にびっくりです。
短い初対面が終わり、一人で病室に戻りました。
(あ、あれ…思ったよりも感動できなかったし、実感が湧かないな…)
正直、そんなことを思いながら、病室で妻を待っていました。
「ただいまー!」
思った以上に明るい妻の声がして、ここで心の底から安心しました。
そして、妻の小さくなったお腹をみて、なんだか急に実感が湧いてきました。
その後、私だけが看護師さんに呼び出され、NICUの入院についての手続きをしました。
ただでさえ多い書類が二人分あって、それぞれにサインが必要でした。そんな作業をしながらも、なんとなく実感が湧いてきます。
それらを終えて少ししたあと、やっと夫婦揃って子どもたちに会える時が訪れました。
出産後、3時間ほど経っていたと思います。
ビニールスーツに、キャップ、そしてアルコール消毒をして、いざNICUへ。
保育器の我が子は、ものすごく小さくて、泣くこともなく静かに寝ていました。
呼吸のたびにお腹が動いているのを見て「かわいい……」と言葉がこぼれました。
こうやって、少しずつ親として実感していくのかな。
安心したのも束の間、お兄ちゃんが呼吸をうまくできなかったという説明を受けました。
保育器の中では、呼吸器を使って息をしているそう。低体重出生児にはよくあることのようですが、それを聞いた私は怖くて怖くて仕方ありませんでした。
不妊治療から妊娠中まで途切れずに心配ごとがあったけど、出産しても心配ごとはなくならないんだな…と、改めて痛感しました。
NICUでは一人ひとり仕切られているので、二人並んでいるところを見ることはこの時はまだできませんでした。
はやく呼吸も上手になって、4人で一緒におうちに帰ろうね。
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無事双子ちゃんが生まれて、ホッと安心し、じわじわと感動が。それでもまだまだ、心配ごとは尽きません。
次回はいよいよ、4人そろっておうちに帰ります!