#絵本

きょうのえほんがかり vol.4「見て楽しい!触って楽しい!しかけ絵本!!」

2024.09.04

自宅の「わたげBUNKO」にたくさんの絵本を蔵し、絵本をキーワードにさまざまな活動を展開する「えほんがかり」のまこさん。

このシリーズ「きょうのえほんがかり」では、いろいろな絵本を知るまこさんに、テーマに合わせたおすすめの絵本をご紹介いただきます。

えほんがかり まこ さん
「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。

 

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いつの間にかジリジリとした暑さも緩まってきました。
最近は、外に出るとふいに感じる涼しい風や、空に浮かぶいわし雲など、秋の気配を少しずつ集めて楽しんでいます。

さて、今回は「しかけ絵本」のご紹介です。

読み手の大人が触り、聞き手は動きを見るのも楽しい、しかけ絵本。

お子さんたちが自分で指を動かして「やってみたい!」「できた!」を楽しむのもいいですね。

 

きょうのおしながき

『はらぺこあおむし』

『あおいよるのゆめ』

『わたしのたいせつなあなたへ』

『まどのむこうのくだものなあに?』

 

はらぺこあおむし 

『はらぺこあおむし』

エリック=カール さく もりひさし やく

 

どの絵本売り場でも、だいたい目につく棚に置いてある『はらぺこあおむし』。
有名な絵本ですが、「有名すぎて読んだことがない!」という方もいるのではないでしょうか?

生まれたばかりのあおむしは、生きるためにいろんな食べものを手当たり次第に食べていきます。
ページには小さな穴があけてあります。
穴を発見した子どもたちは、きっと指を入れたくなることでしょう!(実はこの穴のサイズも、子どもたちの指の大きさに合わせてあるんですよ!)

この絵本は、サイズや仕様にいろいろなバリエーションがあるので、絵本を開くシチュエーションやお子さまの年齢に合わせて選んでみてくださいね。

 

あおいよるのゆめ

『あおいよるのゆめ』

ガブリエーレ・クリーマ さとうななこ
ワールドライブラリー

 

表紙から楽しめるのが嬉しい、ワクワクするこちらの絵本。

こちらは、イタリアからやってきた絵本です。
かなりしっかりとしたつくりなので、安心して子どもに手渡せるのも嬉しい1冊。
溝の深さなども考えられており、小さな子どもの指でも少しのコツさえ掴めば安易に動かして楽しめます。
指ひとつで、絵本の中の世界を変えることができるので、まるで自分が魔法使いになったような気分になれるかも!?

 

わたしのたいせつなあなたへ

『わたしのたいせつなあなたへ』

作・画リュシー・ブリュヌリエール 訳・前田まゆみ
パイインターナショナル

 

こちらもボードブック仕様のしかけ絵本。持ち手もあります。
というのも、この絵本のしかけは、絵本を振ると中のチップが穴あきの箇所に現れて(表紙の穴あきのチョウチョにご注目!)その音を楽しむこともできる、そんな絵本になっています。
小さな子どもでも操作がしやすい、そんなしかけ絵本です。

赤ちゃんが生まれてから、歩き始めるまでの様子が、柔らかい色合いの絵と語りかけてくれるような優しい言葉で描かれています。
読み手側にも、赤ちゃんを育てる時間の幸せを改めて感じさせてくれる一冊です。

 

まどのむこうのくだものなあに?

『まどのむこうのくだものなあに?』

荒井真紀 福音館書店

 

馴染みのあるくだものから、なかなかお目にかからない珍しいくだものまで、いろいろなくだものが、窓あきの向こうにあります。
とても繊細でリアルな絵も、この絵本の魅力。少し大きなお子さんなら、クイズのようにページをめくって楽しむこともできます。
きっと、親子の時間を盛り上げてくれると思いますよ。

おもてからめくると表面が…反対側からめくると中身が窓の中に現れる、一冊で二度おいしい!そんな絵本です。

 

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今回は4冊の仕掛け絵本をご紹介致しました。

どれも楽しいのですが、触ることが多いため、傷みやすいのも事実です。

我が家には2人の子どもがいますが、上の息子は絵本を破ることが一切なかったのに対して、娘は気持ちいいくらいにいろいろ破ってくれています(笑)。
その子によって絵本と仲良くなっていくプロセスが違うんだ!ということを、私も実感しているところです。

まだまだ手や指先のコントロールができないながらも、一生懸命にページをめくったときのシワや破れ、何度も読んで!と運んだり落としたことで傷んだカバー…など、その全てが子どもの成長の証。
絵本がボロボロになっていくのは、その分絵本を楽しんだということでもあるんです。
「今」というかけがえのない時間を、写真だけじゃなく、絵本にも刻んでいる最中といえると思います。

親にとっても子にとっても、あたたかな絆が築かれる大切な時間に、ぜひ、見て・触れて楽しむしかけ絵本の世界も味わってみてください。

しかけ絵本に限らず、絵本のほとんどは紙で出来ているので、破れてしまうことや、それを口に入れて飲み込んでしまうという心配がある方は、破れにくいボードブックがオススメです。



information

■えほんがかりのおはなし会
月1回開催 10:30〜11:00

次回:2024年9月27日(金)
会場:TSUTAYA BOOK STORE カラフルタウン岐阜店(岐阜県岐阜市柳津町丸野3-3-6)
参加費無料

日々の活動やイベント情報など、詳しくは公式Instagramで更新中
えほんがかり @ehongakari

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まこ

「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。

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わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

家具メーカーとして
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子ども家具をつくってきた歴史は、
子育て情報蓄積の歴史でもあります。
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