1924年の創業以来、時代に合わせてつくるものを変化させながら、子どもとの暮らしを考えて製品を作ってきたyamatoya。
現在は、日本にとどまらず、香港、インドネシア、韓国、フィリピンといった、アジアを中心とした日本以外の国でもyamatoyaの製品を販売しています。
各国の子育て事情を調べながら、その価値観やライフスタイルにあった販促などをしているなかで、それぞれの国ごとで子育ての考え方やトレンドが違うことに気づきました。
今回は、販売国の代理店スタッフに、それぞれの国での子育て事情について調査してみました。
日本と同じところ、違うところ、耳にしたことのない行事など、興味深い回答が返ってきたので、こちらでまとめてご紹介します。
準備は万端!?産前・産後の様子
まずは、マタニティ期から出産期について聞いてみました。
まずは妊娠期。
どの国でも、日本でいう「プレママ・プレパパ教室」のような催しに夫婦で参加して、出産に向けての心構えを学んだり、マタニティヨガなどのフィットネス教室に通って、出産に向けて体調を整えたりするようです。
日本でも、昔に比べるとこうした教室などに参加する人の割合が多くなっていますが、それは海外でも同じく増加傾向にあるようです。
出産に向けたグッズの準備も、妊娠期の大切なタスクのひとつ。
ベビーベッドや哺乳瓶、紙おむつはもちろんどの国でも必須ですが、所持率に違いがあったのが、ベビーバスなどの沐浴グッズ。
日本と違って、浴室に湯船や洗い場がない場合が多い海外では、ベビーバスなどの沐浴グッズは必須のようです。
出産後の過ごし方についても、国ごとに特色がありました。
現在、日本では2~3割の人が里帰り出産をしているそうですが、インドネシアでも同様に里帰り出産をする人が多いようです。
インドネシアでは、産前に里帰りをして、産休が続く生後3か月頃まで実家に滞在するのが一般的とのこと。
近年、日本でも知られるようになり、一部のママが利用している「産後ケア」ですが、これが一般化しているのが韓国でした。
韓国のスタッフに聞いてみたところ、各産後ケア施設で費用やサービス内容が違い、費用は約2週間で約20万~60万円、それ以上の施設もあるそう。韓国では、今や多数の産後ママが利用しているそうです。
施設で新生児のお世話をひたすら学び、身体的にも精神的にも回復する、大切な期間になっています。
赤ちゃんの生誕や成長を祈る、儀式や行事いろいろ
お宮参りにお食い初め、ハーフバースデーなど、日本では伝統的な行事から、新しく広まったものまで様々なタイミングでお祝いをしますが、海外ではどうでしょう?
まずは、香港。
生後1か月を、「Full Moon Celebration (Man Yue)(満月祭)」という行事で祝います。これは、赤ちゃんの幸運と健康を祈る行事です。
それに関連して、「Red Eggs and Ginger Party(赤卵と生姜パーティー)」というものが行われます。新しい命の喜びや幸運を象徴した、赤く色づけした卵と、体を温め産後の回復を促す生姜の酢漬けを、親族や友人などのゲストのために用意します。
続いて、インドネシア。
こちらではイスラムの伝統で「aqiqah(アキーカ)」というイベントがあります。出産から7日目に、家族や友人を招いてみんなで食卓を囲んで、新生児のために祈りを捧げます。
フィリピンでは、生後1ヶ月から12ヶ月までの月齢の節目を祝うことがあるそうです。日本でも月齢カードを使ったりして、毎月記念フォトを撮影する方が増えていますよね。
次に、香港。
日本では、生後100日目のころに「一生食べ物に困らないように」という願いを込めてお食い初めの儀式を行いますが、香港では100日目ごろに「初めてのヘアカット」を行うそうです。
親戚や友人もイベントに立ち合い、赤ちゃんの髪の毛の一部を儀式的に切ります。赤ちゃんの髪が幸運をもたらし、健康的な髪の成長を促進すると信じられています。
韓国では、同じ生後100日の節目に家族が集まり、食事をしたり、記念写真を撮ったりするようです。
時代に伴う、育児事情の変化もさまざま
東南アジアを中心に、伝統的な育児方法からの転換が見られるようです。
インドネシアでは、過去には離乳食を開始する時期が「生後3か月」とする場合がありましたが、今では「生後6か月」が一般的です。
予防接種については、以前はワクチン接種自体の重要性があまり信じられていませんでしたが、現在では接種スケジュールに基づいて、接種が行われています。
また、最近日本で話題に上ることが多い、男性の育児参加。海外も同じで、東南アジアでも男性の参加が増えてきているようです。
韓国では、メディアでの報道でもあるように、少子化対策のための政策がされ、男性も育児に参加しやすい環境整備が進められています。
フィリピンでは、以前は家政婦を雇う家庭が多かったそうですが、現在は労働規制の導入により、家政婦を雇うこと自体が難しくなっているそうで、親が子どもの世話をする家庭が増えています。また、共働きの世帯が増えているため、母親のみならず父親も子どものケアにもっと関わるようになってきています。
育児に対する考え方自体も、変わってきている国があるようです。
香港では、権威主義的な育児スタイルが一般的でした。しかし、近年では、子ども中心の育児アプローチへのシフトが見られます。コミュニケーション、感情的なつながり、子どもの独立性や個性を育むことを重視する傾向があります。
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各国で異なる子育ての様子。しかし根底にある子どもの幸せを願う心は同じですね。
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今後も日本のみならず、世界の子どもとの暮らしに寄り添っていきたいと思います。
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