2023年7月生まれの双子ちゃんを育てる、パパ目線の子育て日記シリーズ。
大和屋の通販担当スタッフ「やまちゃん」が、半年間の育休で感じたことを綴っています。
今回は、パパの「育児休業(以下、育休)」の取得について、取得までの悩みや葛藤についての日記です。
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不妊治療をスタートした時期くらいから、「育休を取りたい」と考えていました。
妊娠発覚時から、母子手帳を受け取りに市役所へ行ったとき、念入りに確認されたことがあります。
「頼れる家族はいますか?」
その背景には、多胎児家庭で悲しい事故があったことが影響しているようでした。
私たちが住む自治体では、多胎児家庭には家事サポートのヘルパーさんの派遣、一時保育サービスなどさまざまな支援をしていただけると説明を受けました。
それを聞いて「ありがたい!」と思ったのと同時に、「それほど大変なんだろうな…」と考えさせられました。
そしてこのころから、「なるべく長く、育休を取らねば…!」と、少し考えが変わりました。
出産にあたり夫婦で話し合いをしました。
「里帰り出産したい?そもそもできる?」
「なにかあったときに、頼れる人って誰だろう?」
妻の実家は離れているし、双子の出産はハイリスクなので通常の産院はできないため、里帰り出産も難しそうです。
私の実家は同じ県内ですが、高齢者なので頼ることはできません。
「うーん…これは、2人でがんばるしかないね…!」
なるべく長く育休を取るために、まずは「私にしかできない仕事」をなくすことから取り掛かりました。
とにかく、「私がいない間に支えてくれる人たちへの負担を減らさないと」と考え、私が担当する業務をすべてマニュアル化して、業務内容を共有することを進めました。
次に、育休を取れる期間を会社で決めなければいけません。
いままで大和屋では男性育休の事例はあるものの、双子の出産の前例はなく、どうすればいいのか悩んでいました。
ここでいろいろ教えてくださったのが、大和屋に勤めている、4歳の双子ママさん。
そして、大和屋で子ども向けのイベントなども開催してくださっている「西尾幡豆子育てネットワーカー」のメンバーのお一人が、一歳の双子の孫をもつ方だったので、その方にもいろいろお聞きしました。
「最低でも4ヶ月は必要…」
「できれば1年はあった方がいいよ!」などの意見をいただき、そうした声も参考にしながら人事担当と相談した結果、半年間の育休が決まりました。
育休が始まり、生後2ヶ月までは、完全に育児に専念しました。
…というより、専念せざるを得ないという状況でした(笑)。
「これまでの人生で、これほどまでに睡眠時間が取れない生活なんてあっただろうか…」と、経験したことのない生活。
これは、出産前には全然想像できなかった壮絶さでした。
当時のことを思い返して妻と話していると、こんな言葉が。
「かわいいと思っている余裕がなかった…」
「目の前にいる、か弱き生きものをとにかく生かすことで精一杯だった…」
「出産してから体調も万全じゃなかったから、自分が生きるのも精一杯…」
過ぎたことだからこうして冷静に話せますが、あの時は二人とも本当に憔悴していたようです。
育休がなかったらどうなっていたのか…。想像するのも怖いです。
育休を勧めてくれた会社と、支えてくれた会社の方々に、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
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「もし育休がなかったら…」育休中の大変さを経験したからこそ感じられる、リアルな言葉だと思います。
二人体制でもギリギリな育児。男性の育休取得がもっともっと広がるといいなと思います。