自宅の「わたげBUNKO」にたくさんの絵本を蔵し、絵本をキーワードにさまざまな活動を展開する「えほんがかり」のまこさん。
このシリーズ「きょうのえほんがかり」では、いろいろな絵本を知るまこさんに、テーマに合わせたおすすめの絵本をご紹介いただきます。
えほんがかり まこ さん
「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。
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急に冷え込んできましたね。
サンタクロースよりあわてんぼうな秋が、あっという間に走り去っていってしまったようです。
街の中にも赤や緑の飾り、サンタクロースたちが準備を進めている姿を見かけるようになりました。
ということで、今回は小さな人たちと一緒におうちで過ごす「クリスマス」と「お正月」にぴったりな絵本をご紹介します!
きょうのおしながき
『しかけえほん クリスマスってなぁに?』
『ろうそくぱっ』
『おもち』『おせち』
『ぴかぴかのおてがみ』
『へびのくび』
しかけえほん クリスマスってなぁに?
しかけえほん クリスマスってなぁに?
ディック・ブルーナ 作 ふなざきやすこ 訳 講談社
ミッフィー の生みの親、ブルーナのクリスマス絵本です。
ボードブックの仕掛け絵本で、小さな人たちにクリスマスの本当の意味を伝えるのにおすすめです。
表紙にある絵を、ページをめくりながら自分で解いていく感覚も楽しめます。
ろうそくぱっ
ろうそくぱっ
みなみじゅんこ アリス館
クリスマスのわらべうたが、絵本になったこちら。
指や息を使って一緒にろうそくを点けたり消したり…。一冊を通して、ろうそくがどうなっていくのかな?
ぜひ、裏表紙までじっくり楽しんでみてください!
「おもち」「おせち」
おもち
彦坂有紀 もりといずみ 福音館書店
おせち
文・絵 内田有美 料理 満留邦子 監修 三浦康子 福音館書店
お正月の食べ物といえば、おもちにおせち。
小さな人たちには、まだ食べることが難しかったり、お口に合わなかったりも多いかと思います。
そんなときは、ぜひ絵本で召し上がれ!
お餅の形もおせちの中身も、地域によって家庭によって違うこともあるので、目の前にあるお料理と絵本と見比べて「おなじ」「ちがう」を見つけるのもおもしろそうです。
ぴかぴかのおてがみ
ぴかぴかのおてがみ
乾栄里子 作 たしろちさと 絵 世界文化社
どうぶつたちのところへ、うれしいお手紙が届きます。
差出人は書かれておらず、手紙に書かれた待ち合わせの案内をもとにその場所に行ってみると…。
希望いっぱいの新しい一年の始まりにぴったりなおはなしです。
へびのくび
へびのくび
作 織田道代 絵 きくちちき フレーベル館
へびが出てくる、心あたたまる絵本。
来年の干支はへびです。
首元をオシャレに飾ってくれるスカーフをめぐる、そんなお話です。
ところで、へびのくびってどこでしょう?
絵本に出てくる動物たちと一緒に、へびくんのくびをさがしてみてくださいね!
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今回は、クリスマスとお正月の絵本をご紹介しました。
個人的には、表紙を見ているだけでワクワクしてきます。
それは、大人になるまでに私自身、クリスマスやお正月に楽しい思い出がたくさんあったからかもしれません。
これから大人になっていく小さな人たちの思い出の傍らに、「大好きな人の声で読んでもらった絵本があったなぁ」という記憶が刻まれていけば、それはお金では買えない、ずっと心に残る最高のプレゼントになるのではないでしょうか?
寒い冬に、あたたかなお部屋の中での親子の時間。
お互いの温もりを感じながら、素敵な年末年始をお迎えください。
《information》
■えほんがかりのおはなし会
月1回開催 10:30〜11:00
次回:2024年12月20日(金)
会場:TSUTAYA BOOK STORE カラフルタウン岐阜店(岐阜県岐阜市柳津町丸野3-3-6)
参加費無料
日々の活動やイベント情報など、詳しくは公式Instagramで更新中