看護師で、マタニティフードアンバサダーとしても活躍するyuuさん。
過去にはマタニティフードについての記事も執筆いただきました。
今は産後半年で仕事を再開し、夫婦共働きで慌ただしい日々を送っています。
今回は、出産に転職に保活に里帰りに…!と、バタバタだった妊娠出産期をレポートしていただきました。
《教えてくれた人》
看護師・保健師・マタニティフードアンバサダー
yuu さん
看護師として10年近く病院で勤務し、妊娠・出産。産後半年で復帰し、現在は共働き。保健師、食生活アドバイザーに加え、日本マタニティフード協会認定のマタニティフードアンバサダーの資格を持つ。2023年10月生まれの男の子と、夫と3人暮らし。
育児と仕事、自分らしいワークライフバランスを考える
結婚前から、看護師として病院に勤務していました。
子どもを産みたいと考え始めたときから、「夜勤を続けるのは難しいかな」と、今後の働き方について考え始め、妊娠、出産を経て自分がしたいこと、実際にできそうなこととの折り合いをつけて答えを出すまでに時間がかかりました。
産む前は、「一歳になるまでは育児に専念しよう」と考えていましたが、結果的には、産後半年で復帰を決めました。復帰してから、まもなく半年が過ぎようとしています。
今後の働き方については、どこまでも悩みは尽きませんが、経験してみないとわからないこともあるので、今できることを一つずつこなしながら、「難しければまた考えよう」と思っているところです。
今回は、早期に仕事復帰すると決めるまでの出来事や、入園のための準備、保育園での実際の様子、1ヶ月半の夫の育休のことをお話しながら、「子どもとの時間」と「働く時間」のバランスを私なりにどのように考えているのか、お話をしたいと思います。
転職することが決まってから、すぐ妊娠判明!?
第一子の妊娠が判明したタイミングは、転職が決まり、動き出したタイミングと重なりました。
新しい仕事にワクワクしていたので少し残念でしたが、身体を大切にすることを第一に夫婦で話し合い、内定をいただいた職場を辞退し、いったん働くこと自体をお休みすることに決めました。
妊娠中、産後の復帰について少しずつ考え、ハローワークに通いながら「赤ちゃんが一歳になる頃までは、そばで見ていたいなあ」という思いを持っていました。
そんなとき、ハローワークの職員さんから「住んでいる場所の保育園の空き状況は確認しましたか?かなり激戦区だと思う」と教えてもらい、慌てて区役所へ確認しに行きました。
激戦区の地域でかつ、今の私は、求職中の身。
話を聞くと「一歳での入園は、求職活動中では特に難しい」ということが判明し、急遽0歳児での入園を目指すことになりました。
激戦区での保活!里帰り前に園見学&就活
噂にも聞いていた、壮絶な「保活」。
住んでいる地域によりますが、激戦区だと事前の情報収集と早めの準備が、保活成功の鍵を握ります。
一歳まで育休を取る人が多いと思うので、なるべくスムーズに保育園に入ることを目指して、保育園の空き状況や、入園が決まった人の最低の点数(入園する人を選ぶための数値)などを早めに把握しておくことが大切だと思います。
わたしが空き状況を確認できたのは、7月末のこと。保育園の申し込みが10月から12月上旬と決まっていましたが、10月に出産予定で大忙し!
出産に備えて、9月には里帰りすることも決まっていたため、里帰り前の1ヶ月間で慌てて気になる保育園を6か所ほど見学し、同時進行で就職活動の準備を開始しました。
妊娠中の就職活動は、想像以上に難航。いくつか応募しましたが、「産後体調が落ち着いてからもう一度応募してください」と言われることがほとんどだったので、産後にすぐ動き出せるよう、事前に履歴書を作成しておきました。
産後2カ月で面接を受けに行き、バタバタではありましたが、無事に希望していた保育園の0歳児クラスに入園できることになり、ほっとしました。
結果的に、ぎりぎり判断が間に合うタイミングで教えてくれたハローワークの職員さんに感謝です。
「まだ早いのかな?」と葛藤する日々
いざ保育園が決まって通い始めると、「まだ小さいのに…」などと言われることもあり、「こんなに小さいのにかわいそうかな…」という考えが頭をよぎったり、「成長著しいこの時期を近くで噛み締めていたい」と思い直したりと、かなり格闘もありました。
特に慣らし保育の時期は、子どもよりも私の気持ちの整理期間でもあったように感じます。
ただ、いざ仕事が始まると良くも悪くもモヤモヤ考える時間はなく、とにかくやるしかない状況に(笑)。
気づけば半年が経ちますが、子育てのプロである保育士さんに気になることは相談しながら、成長を一緒に見届けてもらえることに頼もしさを感じています。
季節の作品を作ったり、消防車に乗せてもらったりと、家ではできない体験ができてありがたいですし、家族ぐるみで仲のいいママ友ができたこともあり、あのとき決断できて本当によかったなと今は思います。
夫が一ヶ月間の育休を取得!育児をマスター
夫は、里帰りから戻ったタイミングに合わせて、一ヶ月半の育休を取ってくれました。
初めての子どもだったので、成長を近くで見たいという気持ちがあったようです。
里帰り後は、夜もまとまって眠れないことも多く、好きなはずの料理も楽しむ余裕はなかなかなくて、電気圧力鍋の自動調理が大活躍しました(それまでは押し入れに眠っていました)。
家事を分担しながら、赤ちゃんの変化やちょっとした日常会話を話せる仲間がいることに大きな安心感があり、穏やかに産後を過ごせたように思います。
夫は育休中に赤ちゃんのお世話をひと通りマスターし、たまに友達と会って息抜きする時間にもお世話をお願いできているので助かっています。
ただ、毎日一緒という経験は結婚してから初めてのことで、毎食の食事の準備は少し大変でした(笑)。
産まれてすぐの大変な日々を共有できたことで、二人で支え合って子どもを育てていくという気持ちが高まったので、今後の自分たちにとってもプラスになったと思います。
私たちは両親が他県に住んでいるので、夫の育休中に就職活動を進められたのが助かった部分も大きかったです。
夫婦二人の生活から、仕事をしながら育児するという生活になり、大きな変化がありました。
自然と自分のことは後回しで子どもが第一優先。
一生懸命な人ほど、頑張りすぎてしまうこともあるかもしれません。
完璧な育児ではなくても、時には誰かに頼ってママが無理せず笑顔でいられることが、赤ちゃんにとっても幸せなことだと思います。
育児と仕事、どちらも自分らしく過ごすためには必要で、何かを取って何かを諦めるのではなくバランスを取ってどちらも大切にできるように、気を張りすぎず過ごしていこうと思っています。
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夫婦で協力して、乳児期を乗り切りながら共働きでバリバリ働くyuuさんご夫妻。
いろいろな葛藤はありますが、ママやパパが悩み抜いて出した結論は、どれも最適解だと思います。